この記事を読んでわかること
・新たな食品表示基準の改正と施行内容
・添加物表示の見方と商品選びのコツ
・おすすめ無添加調味料20選
・タレ&ソース類の無添加商品
【追記】おすすめの無添加のだし
R4.4〜新しく食品表示基準が改正&施行されました
添加物の安全性について、国は安全としながらも私たち消費者の間では”健康に良くない”と認知されています。そのようなイメージをなくす動きがあったり、”無添加”と謳っているにも関わらず消費者ことを欺く商品が出回るなど様々な問題も起こっているのも現状です。
それらを踏まえて、良くも悪くも消費庁は2019年から「食品添加物表示制度」の改正を進めてきました。
平成29年9月には食品表示基準が改正&施行され、”国内で作られたすべての加工食品に対して原料原産地表示を行うことが義務付け”に。また2022年4月1日(令和4年4月1日)からは新たな食品添加物表示制度も施行されました。
その内容は
①すべての加工食品に原料原産地表示の義務
②食品添加物については「人工」「合成」の用語の使用の禁止
ex) :消費者に分かりやすかった「人工甘味料不使用」「合成着色料無添加」「合成香料不使用」などの表示はなくなります
③原材料(生鮮)の産地が3カ国以上の場合、全部の国名を記載するか、3カ国目以降を「その他」に出来る
④原産地が2カ国以上で季節によって切り替わる等、重量順に表示するのが困難な商品は
ex ):「小麦(アメリカまたはカナダ)」のように記載可能。3カ国以上は「小麦(輸入)」と記載可能に
⑤使用する原材料が加工食品の場合、製造地を記載
⑥誤解を招く恐れのある食品表示の10類型を列挙、規制。この類型の1つとして、商品パッケージに「無添加」の表記を使用禁止×、「着色料不使用」など「○○不使用」の文言を目立つ形で使用することも×
*「無添加」「食品添加物不使用」の表示は2024年3月まで軽減措置期間となっています
というものです。
長々と記載してますが、簡単にいうと
「原料原産地の表示が義務になった一方でパッケージに”無添加”などの表示がなくなったので一目で判断がしにくくなった」という事。
とはいえ、パッケージやCMなどで騙されるような事がないよう、自分の目でしっかり見て判断することは今まで通り変わりありません。
毎日の食は健康に直結します。ぜひ、あなたも原材料表示に目を向けて食品選びをしてみましょう!
添加物表示はどこ?商品選びのコツ
どんな原材料で何が添加されているか確認しよう!
添加物を避けたいなと思ったらまずは”原材料表示”を必ずチェック!原材料の表示方法は法律で決められていて、重量順で順番に記載されています。そしてその欄に『/(スラッシュ)』があればスラッシュ以降が添加物になります。
うーたんスラッシュ以外にも表記の仕方はあるの?
わかりすくんうん!他にも別枠で記載されていたり、改行以降に記載されているものもあるんだ。改行パターンはちょっと分かりにくいから注意が必要だよ!
原材料表示の具体例
主に食品の裏に記載されているのでチェックしてみましょう!原材料名の項目の途中に「/」以降が添加物になります。
下記の画像の場合、添加物は「着色料(カラメル、紅麹、パプリカ色素)、酸化防止剤(ビタミンE)」となり使用量が多い順に書かれ、それに次いで添加物の使用量も多い順に書かれています。
”化学調味料無添加”や”無添加”と記載されている食品でも実はこの2種類が入っていた…なんてことはかなり多いです。この2つは是非覚えておきましょう!

ここも気をつけたい!一括表示の落とし穴
一見添加物が使われていないように見えても実は一括表示になっている場合があります!
ex):めんつゆに使われる醤油。その醤油に調味料(アミノ酸)や酸味料、カラメル色素が使われていても”醤油”とだけ一括表示になっているものもあります
人にも地球にも優しい「有機JASマーク」

・「有機農産物」
禁止農薬や化学肥料、遺伝子組換え技術などを使用せず、種まきまたは植え付け前2年(多年草は3年)以上、有機的管理を行った水田や畑で生産されたもの
・「有機加工食品」
有機農産物を95%以上使用して、薬剤や有機ではない原材料や製品などが混ざらないように製造したもの
有機JASマークが貼付されていない農産物や加工食品の名称に「有機」や「オーガニック」といった言葉を使用することは禁止されています。
有機農業は、安心安全な食べ物を供給するだけではなく、自然循環機能の維持増進を図り、健康で肥沃な土壌を作り、環境問題へ配慮するなど、人にも地球にも優しい農業です。
引用:鹿児島県有機農業協会
まずは調味料から!各調味料の選び方
添加物について、最初はどうしようかわからない方はまず調味料を変えましょう!
調味料って一番身近で一番おうちで愛用しますよね✨そして滅多に変えません。変える事で味はもちろんの事、簡単に食の質が上がるのでとってもおすすめです。
厳選!おすすめの無添加調味料20選
これからご紹介する調味料は通販、市販でも売られているものもあります!
下記以外にも良質な調味料はたくさんあるので、ぜひスーパーへ行ったら一度調味料コーナーを覗いてみて下さいね
醤油
- 本醸造又は天然醸造
- 木桶
- 原材料は国産(大豆・小麦・塩)
添加物ではない成分で「脱脂加工大豆」というものがあります。簡単に言うと大豆の絞りカスです。
コストを抑え、大量生産向きなのが使用する主な理由だと思います。製造過程で「ヘキサン」という毒性の薬品が使われるのでかなり要注意の成分です。
*丸大豆と記載あるものを選びましょう!製法は”本醸造”、”混合醸造”、”混合”の3種類あります。
昔ながらの製造方法の本醸造が良いですが、中でも天然醸造で作られたものが安心です。
熟成方法は昔ながらの”木桶”と微生物を培養したものを添加する”タンク”の2種類があります。
熟成方法は”木桶”を選びましょう。
また、原料に使用される小麦や大豆は輸入が多く遺伝子組み換えの危険があります。なるべく国産がおすすめ。原材料はシンプルに大豆・小麦・塩が良いです。

有機こいくちしょうゆ(本醸造)
有機大豆、有機小麦、食塩
みりん
- 本みりん
- 原材料がもち米、米麹、本格焼酎
- 国産で有機だとなお良い
みりんでも本物と偽物があります!本みりん(原材料:もち米、米麹、本格焼酎の3つのみ)が本物で本みりんを選ぶと自然と添加物なしの商品になります。
本みりんでも中には遺伝子組み換えだったり、添加物があったりするので国産のものを選ぶと安心です。また、有機の商品だと尚良いでしょう。
成分表の名称がみりん風調味料、発酵調味料(みりんタイプ)というような記載がされているものは偽物で添加物も多く、また製法も伝統的ではありません。

大手メーカーではこちらになります。
お米はアメリカ産で伝統製法ではないものの、
世界的な有機認証機関OCIAの認証があり
高い評価となってます。
油
油には”脂質”が含まれており、大きく2種類あります。
・「飽和脂肪酸」…体内でも作られ、バターなどの動物性の脂質に多く含まれる。動脈硬化の原因となるので摂取しすぎに注意
・「不飽和脂肪酸」…体内で作られない、オリーブオイルやアマニ油など植物や魚に多く含まれる
- なたね油
- こめ油
- オリーブオイル*
- ココナッツオイル
- アボカドオイル
- 食用…えごま油、アマニ油
*オリーブオイルは闇が深いので詳しくは割愛しますが、日本では殆どのものが偽物です。安い植物油で水増ししたものだったり、精製過程で不純物が入っていたりと本物のオリーブオイルをスーパーで買うのは中々難しいのが現状です。
うーたんなんだか油を選ぶのって大変そう。分かりやすく良質なものを選ぶコツはないのかな??
わかりすくんそうだね…じゃあ簡単に良質な油を選ぶポイントを教えるね!
- 何の油か明確に記載されているもの
- 遺伝子組み換えでないもの
- 国産原料
- 圧搾法、一番搾り、コールドプレス
- なるべくプラスチック容器ではないもの
*プラを選ぶ際はすぐ使い切れる量にしましょう!但し、オリーブオイルは遮光されていてビンのものが良い
このような油が良いとされています。上記全てを満たす油はかなり素晴らしい油ですね。
オーガニックオイルとなると、日本では”有機JASマーク”が付けられているのでそれで判断できますが、抽出方法にも着目し、圧搾法のものを選びましょう!
また、プラスチック容器は酸化が進みます。抗酸化成分であるビタミンE(トコフェロール)の含有量が多いほど酸化に強いのでビタミンEにも着目すると良いでしょう。
ちなみに我が家では揚げ物は米油、洋食の際はエクストラバージンオイルを使用しています^^
4.砂糖
- きび砂糖
- てん菜糖
- 黒砂糖 など
白い砂糖は、原料のサトウキビから抽出した結晶を不純物を取り除いて精製しているため、ミネラルが殆ど取り除かれてしまっています。ミネラルやビタミンが含まれている茶系の色のお砂糖を選びましょう
✨モンドセレクション金賞受賞✨
塩
- 自然塩…単一の海水を元に作られたもの(天日塩、平釜塩、岩塩)
- 再生加工塩…輸入塩を日本で水or海水で溶かして作られたもの
塩の種類は海水塩、岩塩、湖塩がありますが、一般的によく使われている塩は海水塩(海水から作られる塩)になります。
日本で作られている塩の9割はイオン交換膜製塩法=精製塩で、海水に含まれていたミネラルなどがほとんど失われています。なので科学的に作られた精製塩ではなく、海水から作られた塩がおすすめです。
また、ただの塩でも添加物が含まれている事があります。塩を固まりにくくする炭酸マグネシウム、味をつけるグルタミン酸ナトリウム、にがり(粗製海水塩化マグネシウム)これらも気をつけたい添加物です。塩は自然塩か再生加工塩を選びましょう!
ギネス認定の世界一のお塩!Mgなどのミネラルが驚くほど多く含まれるパウダー状のお塩です
酢
科学的に作られた合成酢ではなく、醸造酢が良いです。安いお酢は安く作るためにアルコールが使用されている場合があります。
また、果糖ぶどう糖液糖、砂糖、食塩、レモン果汁、酸味料、調味料(アミノ酸等)、香辛料などが入った調味酢は避けましょう。
お酢はシンプルに原材料:米(国産)だけのものを選び、アルコールやその他の添加物が入っていないものがおすすめです。
味噌
だしや化学調味料が入っている調合味噌=お湯に溶かすだけで味噌汁ができるものは避けましょう!原材料はシンプルに大豆、米、小麦、塩のいずれかで作られたものを。
以上、おすすめの無添加調味料20選でした。
上記以外も、探せば良質な調味料はスーパーでも多く売られています。是非ご家庭にあった調味料をさがして食への質を高めて下さいね!
【番外編】無添加のタレ&ソース
他にもスーパーで売られている無添加の商品はたくさんあります!
我が家の焼肉のたれは”無添加焼肉のタレ”↓コチラを毎度購入。スーパーだと500円程の値段で売られています。
”生姜焼きのタレ”はコチラ↓✨こちらもスーパーで手軽に購入でき、こちらの値段も500円程度なので毎度購入しています。

松田のマヨネーズは平飼いの卵を使用しておりとっても美味しいです!
【リクエスト】おすすめ”無添加だし”はコレ!
うーたんリクエストがあった”無添加だし”のおすすめ商品もご紹介するね!
だしにも色々ありますが、添加物ではない調味料で”酵母エキス”があります。添加物ではないので気にしない方は気にしないのですが、ここでは一応触れておきます。
※酵母エキスはうま味成分のことで原料の酵母を化学的に処理して作られている為、濃厚な旨味を出すことができます。人工的に作られたうま味成分で、この味に慣れると味覚が壊れる懸念があると言われています。
また、原料の酵母にビール酵母の残りを使用しており、化学的な製造過程の安全性も懸念されています。無添加の食品でも添加物ではないのでこの”酵母エキス”が入っている物も多く見られます。
だしの他にも無添加食品によっては酵母エキスだけは含まれている食品も多いのでそこまで神経質にならなくても良い、という方もいらっしゃいます。日本は添加物大国なので食品選びが非常に大変です。ストレスなく過ごす事もとても大事なことなのであまり神経質にならず、できることをやっていきましょう!
\酵母エキスが入っていないだしはコチラ/
他にはかなりお安いトップバリュのだしパック(確か200円くらい)や無印良品のだしパックも無添加で酵母エキスなどは入ってないです!^^だしによって本当に味が違うので、ご家庭にあっただしを探してみて下さいね!

原材料名/かつお節、さば節、いわし煮干し、
乾燥昆布(*全て国産)

原材料名 / 鰹節 昆布


