2022年7月16日に開催されました
”「香害・化学物質過敏症」啓発講演会 ”
を視聴しました。オンラインでは460人以上参加されたとのことでした。
シャボン玉石けん株式会社代表の森田さんをはじめ、千葉大学予防医学センター特任教授、日本臨床環境医学会理事長:坂部 貢さんより実際に講演会で得た情報を私の実体験と共に伝えたいと思います。
また、我が家では子どもが生まれてから無添加の”シャボン玉石けん”シリーズを長らく愛用中。arauやその他シャボン玉石けんシリーズなどのおすすめの無添加洗剤などもご紹介していきます。
・香害・化学物質過敏症について
・経皮毒について
・安全な成分、シャボン玉石鹸について
・その他、無添加で安全な商品のご紹介
香害・化学物質過敏症を知っていますか?
\より詳しく知りたい方は下記画像クリック/
*アーカイブ動画あります

*香害
香りに含まれる化学物質が、頭痛・めまい・吐き気などの体調不良を起こし、思考力の低下などを引き起こす化学物質過敏症の原因の一つ
*化学物質過敏症
環境中の極めてごくわずかな化学物質に反応。自律神経症状を中心とした症状群。わずかな化学物質でも接触することで全身にさまざまな症状が出る。
近年増えている香害・化学物質過敏症の現状
近年、柔軟剤や洗剤の人工的な香りに苦しんでいる人が増えています。
1961年アメリカ・シカゴの開業医であるランドルフ博士が化学物質過敏症を突き止めました。にもかかわらず60年ほど経った今でも世の中は何も変わっていません。
感受性の強い方の訴えにきちんと耳を傾けていた世の中であれば、香害・化学物質過敏症の方は増えてなかったとも言われています。
シャンプーやボディーソープ、制汗剤など香りがあるものは多くありますが、洗濯洗剤、柔軟剤の市場規模は圧倒的に大きく、消費者たちも買ってくれる傾向が高くあります。
柔軟剤などに使われているマイクロカプセルは合成香料を中に閉じ込め、衣服に付着して熱や摩擦などで膜が破裂するたびに香料が放出します。
化学物質を含む香料だけでなく、人や環境への影響も懸念されています。目に見えない小さなカプセルの破片が飛散し、自分やまわりの人が吸い込んでいるということです。そしてそのまま土壌や河川、海に放たれてしまいます。
誰かの健康を奪っているかもしれない、過剰な香料や添加物、不自然に長続きする香りを、あなたは本当に望んでいるでしょうか。
大人だけでなく、子どもにも化学物質過敏症は増えています
大人だけでなく、子どもにも化学物質過敏症は増えています。
合成洗剤やシャンプーなどありとあらゆる商品に使われている界面活性剤などの様々な化学物質。今や幼稚園や保育園、学校でも当たり前に使われているアルコールも化学物質です。
アルコールも化学物質過敏症の要因の一つです。コロナ禍になり、アルコールがある生活は当たり前になりました。
それに伴い、事故も増えています。2022年3月、島根県の保育園で5歳の女の子がアルコール消毒剤を複数回なめて、意識不明になり救急搬送、血液検査で血中アルコール濃度:120mg/dl、「急性アルコール中毒」と診断されました。
新型コロナの予防ではアルコール濃度は少なくとも60%以上のものが推奨されています。ビールのアルコール度数は平均5%程度、テキーラのアルコール度数は35~55%なので、いかにアルコール濃度が高いかがわかりますね。誤飲すれば急性アルコール中毒になります。
子どもの場合、アルコール濃度100%の場合、乳幼児は6~7mlの誤飲で命の危険があります。6~7ml=小さじ1より少し多い程度です。我が子が通っている幼稚園でも、先ほどの子どもが急性アルコール中毒をおこして搬送されたというニュースをきっかけにアルコール消毒剤は全て子どもたちの手に届かない場所へと移動され、きちんと管理されています。
また、アルコールは気発するので気発したアルコールが風で流れると過敏症の人によっては舌や喉が痺れたり、頭痛、集中力がなくなる等の症状が出るそうです。大人では1日の中で過敏に蓄積されると夕方や夜は活動量が落ちる、体が動かなくなってしまうという事例もありました。
中には化学物質に対して反応しない子もいます。
反応しない子=感受性が強くない子に対してはどうでしょうか?…考えたことはありますか?
実際に体験した医療の現場

看護師をしていた頃、”医療の現場では患者様と接する上でニオイについては過度にしてはいけない。”ということは医療従事者として当たり前で、看護師長からも常々、「シャンプーや洗剤類のニオイには特に気をつけるように」と言われていました。
そしてある日、患者様から「○○さんが来ると服のニオイがきつい、吐き気がする、頭痛がする。」という訴えがありました。
私ではなく、同僚の看護師のことでしたが、その看護師もニオイには気をつけていたものの、確かにほんのわずかなフローラルの香りがした程度でした。十分ニオイに関して気をつけていても、人によって感受性はさまざまです。ごくわずかなニオイでも不快に感じる方もいるんだなとその時改めてわかりました。
療養中の患者様はQOL(生活の質)や免疫力が低下している方が多いので病気のほかに苦痛を感じていたのを知った時はとても悲しくなったのを今でも覚えています。
一方で、ニオイについて全て悪いというわけではありません。
私は出産時、助産師さんからリラックスできるようにとラベンダーのアロマを持ってきてくれた事がありました。まさに陣痛が辛かった時だったのでその時は大分落ち着きを取り戻せた、という経験もあります。
環境によっては”ニオイ”に関しては良い影響をもたらす場合もあります。
経皮毒=皮膚からも吸収される化学物質
化学物質は”経皮毒”と言って皮膚からも吸収されることも分かっています。蓄積されたものは排出されません。
講演会の内容から簡単にまとめると、
①化学物質は排出されず体に蓄積される
②皮膚から吸収された化学物質は免疫を壊す
以上の2つのことを話されていました。とても怖いですよね。すぐに影響が出ないからといって安心してはいけません。
日用品に含まれる主な化学物質
経皮毒になる化学物質は種類が多く、因果関係や副作用が不明なものが多いのが現状です。
化学物質が使用されているものは洗濯洗剤や柔軟剤をはじめ、他にも化粧品、ハンドクリーム、台所用洗剤、シャンプー、リンス、ヘアカラー剤、制汗剤、入浴剤、歯磨き粉、生理用ナプキンなど、ありとあらゆる日用品に使用されています。
化学物質はたくさんありますが、よく使われているものを一部載せておきます。
わかりすくん簡単にまとめてみたよ!参考にしてみてね
・合成界面活性剤
アルキル硫酸エステルナトリウム(AS,ラウリル硫酸ナトリウム)、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES,ラウレス硫酸ナトリウム)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE,POE・R)など
・乳化剤
ポリエチレングリコール ・ ジエタノールアミン ・ プロピレングリコール ・ トリエタノールアミンなど
・酸化防止剤 …ブチルヒドロキシアニソールなど
・保存料 …パラベンなど
・紫外線吸収剤 … オキシベンゾンなど
・染毛料 …パラフェニレンジアミンなど
・着色料 …黄◯、青◯、タール色素など
今すぐ実践可能!無添加洗剤を使おう!
安心安全なシャボン玉石けん
〜石けんと合成洗剤の見分け方〜


シャボン玉石けんの商品は
「石けん成分(液体は水も含む)以外は何も入っていない」成分になっています。
石けんは
「石けん素地」や「カリ石ケン素地」
または
「純石けん分(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)」
という成分でできています。
合成洗剤は化学合成で作られた、合成界面活性剤が成分となります。つまり、商品の成分表示を見れば石けんか合成洗剤かは、簡単に見分けられます。
※添加物の含有量が1%未満の場合、成分欄に表記する義務はないため、香料などを添加していながら成分欄に表記していない石けん・合成洗剤のメーカーもあります。
最近、「無添加」をうたう化粧品や洗顔料が増えてきています。合成界面活性剤などが入っていても香料や着色料など、
何か添加物が1種類入っていないだけで「無添加」とうたっているものも多く存在します。
はたしてそれは消費者が思っている「無添加」なのでしょうか?
シャボン玉石けんの「無添加」とは、成分は石けん成分のみのものです。
そしてその石けん成分も、肌への優しさを考えケン化法というこだわりの製法で作っているのです。
引用:シャボン玉石けん公式
シャボン玉石けんHistory

1910 年「森田範次郎商店」創業
1974年 無添加石けんの製造・販売に切り替える
原料にこだわり手間ひまかけて丁寧に炊き上げる「ケン化法」で作られた石けんは、合成洗剤より割高で流通業者や世間から見向きもされず、売上が一気に100分の1まで激減。100人いた従業員もわずか5人になるなど、苦しい状況が続きます。
それでも「身体に悪いと思った商品を売るわけにはいかない」「安心・安全なものを求めるお客様のために」という信念を貫き、石けんへの理解・商品を普及させるための活動を続けました。
石けん業界でいち早く「無添加石けん」を製造し、人・環境へのやさしさを訴え続けてきた私たちは、これまでもこれからも「健康な体と きれいな水を守る」という企業理念に込められた先代の想いを大切に守りながら、変わらぬ商品作りを続けて参ります。
引用:シャボン玉石けん公式
実際の使用感
我が家では毎日のお洗濯はシャボン玉石けんの、”シャボン玉スノール”という液体の洗濯洗剤を使用しています。こちらは匂いはなく、無香料です。切らしてしまった時はドラッグストアでよく売っているSARAYAの”アラウ”を使用。アラウは天然のハーブの香りがほんのりするため、こちらもお気に入りです。
一般的な合成洗剤と違い、無添加石けんの洗濯洗剤は柔軟剤が不要なので洗剤のみでもふんわりとした洗い上がりになります。私の友だちで初めてシャボン玉石けんの洗剤を使用した方は、洗剤の使用量に驚いていましたがバスタオルがカチカチだったのにふわふわになってる!!!と絶賛していました。
合成洗剤だとコンパクト洗剤も主流になってきている中、無添加石けんの洗濯洗剤をはじめて使うときは、量は多く感じると思います。ですが、基本的に柔軟剤は不要なので量的には柔軟剤と併用する合成洗剤と変わらないかも?と思っています。(結局は商品によると思いますが…)
肝心の洗い上がりは、たまに量を少し多めに入れてしまった時だけ石けんが溶けきれずに洋服に白く付着していることがありました。汚れはしっかりと落ちているので大変満足しています。
おすすめの商品一覧
シャボン玉石けんのおすすめ商品
シャボン玉石けんの商品は下記のようにたくさんのシリーズがあります。


*一番小さなせっけんハミガキはサンプルでもらったものです

商品の他にこのような冊子も付いてくるので
より詳しい商品の情報がわかります♪

我が家が購入している商品の一部紹介
・無添加せっけんシャンプー&リンス
無香料。シャンプーは泡で出てくるタイプで泡立ちは良いです。ふけ、痒みもなくなりました。リンスは市販のコンディショナーと比べてさらっとしていてとろみがあるような感じです。
・ボディーソープ
無香料。泡で出てくるのでそのまま使えてとても便利です。子どもたちの肌に合っているようで乾燥しにくくなり、肌トラブルが激減しました。
・せっけんハミガキ
フッ素不使用の歯磨き粉。大人用のはミントがスッキリしていい感じです。ミントのスッキリ感はそんなに持続せず、磨き終わりはミントの香りが少し残る程度でした。
そして待望の子ども用の歯磨き粉!!子ども用の歯磨き粉はちょっと前に発売されたばかりで、小さななお子さんにも抵抗なく使えると思います。
・無添加フェイシャルソープ
朝忙しい時にさっと洗顔できる用に。泡で出てくるのでラクに洗顔できます。私の場合、肌がつっぱらなくてすっきりした洗い上がりになってます。
・ナチュラルクリーニング酸素系漂白剤
こちらは粉末です。とても万能でキッチンからお洗濯にまで幅広く使えます。他にもクエン酸や重曹などもありお掃除に重宝しています。
その他、無添加洗剤のおすすめ商品
① ECOVER(エコベール)

〜エコベールの特徴〜
・食器用洗剤・洗濯用洗剤・住宅用洗剤
・天然由来成分弱酸性
・肌テスト済み敏感肌にもおすすめ
・環境に優しいプラスチックボトルで排水後、生分解されて自然に還る
・無香料と香り付きのレモン、カモミール、ザクロの4種類
*下記、Amazon、楽天市場、Yahooショッピングのボタンをクリックすると
エコベールの商品一覧が表示されます↓↓
② SARAYA arau “アラウ”

〜SARAYA arau の特徴〜
・石油系合成界面活性剤や合成香料、着色料、保存料などの合成添加物は無添加
・植物うまれの無添加せっけんがもつ洗浄力
・皮ふ刺激・アレルギーテスト済み
・天然ハーブを配合した無添加せっけん
・ベビーシリーズも展開
*下記、Amazon、楽天市場、Yahooショッピングのボタンをクリックすると
SARAYA arauの商品一覧が表示されます↓↓
アラウシリーズのシャンプー&コンディショナーに記載あった気になった成分
BG
保湿剤、防腐剤、溶剤として用いられる水溶性成分で、無色透明、無臭、皮膚刺激はほぼなし。植物由来のものが主流。赤ちゃんにも安心して使用できるようでした。
ポリクオタニウム-10
シ リコンに変わる植物繊維由来成分。お肌・髪・頭皮に保護膜作ります。刺激や毒性も低く、特に髪のクシ 通りをよくし、はりやこしを与えてくれます。シャンプーやトリートメントなどヘアケア製品によく配合されているそうです。
※peg-60アーモンド脂肪酸グリセリル
アーモンド油からの抽出物をベースとして、ジグリセリドの混合物であり、酸化エチレンを付加重合したもの。エモリエント、乳化剤の機能がある成分となっている。合成界面活性剤の一種。
基本的に植物由来の成分ですが、arauのシャンプーとコンディショナーに関しては一種類、合成界面活性剤の一種のpeg-60アーモンド脂肪酸グリセリルが使われていました。
※洗たく用洗剤は無添加となっています。
その他 講演会でのQ&A
千葉大学予防医学センター特任教授、日本臨床環境医学会理事長:坂部 貢さんに会場で実際に質問されていた2つをまとめました。
- 化学物質過敏症の原因は合成香料そのものなのか?
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匂いそのものに対して良い悪いの判断は脳の認知の問題=ニオイの認知
化学物質過敏症は大きな症状群になるので、個人個人で過敏症のメカニズムが違う。ケースバイケース。対策が違う。
化学物質そのものの毒性があったり、アレルギー性があるので匂いと合わさってミックスされて化学物質過敏症になる
ex) Aさん:匂いは大丈夫だけど、イソシアネートという化学物質に対してアレルギーがあれば鼻水が出る
- 感染対策でマスク着用で具合が悪くなる事があります。マスクの製造過程で含まれる化学物質が原因でしょうか?
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マスクの種類によっては匂いの吸着をしてくれるものもあるが、私たちの吐く息の17%、約20%くらいは再呼吸している。つまり、吐いた息の1/5はもう一度吸っていて炭酸ガスを何度も吸っているという事になる。その状態でマスクをして呼吸をすると、もっと炭酸ガスを吸っているという事になる。
空気質の許容濃度もあるのでそれを超えてしまうとどうなるか。
つまり、しっかり締め切った部屋で空気の出入りのないところに人が沢山いて、炭酸ガスの濃度が高くなってる状況くらいの空気をマスクをしていると吸ってる事になる。マスクの素材云々より、マスクというのは呼吸生理学的には非常にリスクがあるものである。それは知っていた方が良い。スタンスとしては、マスクをしない環境を作ることが一番大事。世の中の空気質を保つことが大事。
マスクを使う使わないか活性炭入りの匂いの吸着するマスクをし方が良いとかは、そこはもう個人の判断。
まとめ
この講演会を聴いて、親がしっかりと次世代の子ども達への影響も考えていかないといけないなと改めて強く感じました。日常生活の中で悪いものだと分かったらまず使わないことです。また、食べ物においても農薬や添加物もできるだけ避ける。とても大事な事だと思います。
”買い物は投票です。”
便利だ、いい香りだ、安価だ、とすぐ商品に飛びつくのではなく、一人ひとりが一度立ち止まって考えるきっかけになれたらと思います。
それが将来の健康、これからの子どもたちへつながっていくと私は思います。読んで頂き、ありがとうございました。


