普段、スーパーなどで買い物をする時、食品の原材料はチェックしてますか?今や”乳化剤”はあたり前にありとあらゆるものに添加されています。

よくお菓子やお惣菜、パン、飲み物、化粧品や日用品にまであげたらきりがないくらい乳化剤はたくさんのものに使われているよね。そんなに使われているってことは乳化剤は”安全だから”なんじゃないの?

そう考えるかもしれないけれど、実は違うんだ。自分や家族の健康を守るためにもぜひ乳化剤のことを知って普段のお買い物に役立ててみてね。


乳化剤とは何か?
乳化剤は、食品や化粧品、日用品などの製造において、水と油が混ざるよう使われる物質です。例えば、マヨネーズやドレッシング、シャンプーや化粧品、クリームなどにも使われています。乳化剤を使用することによって油が均一に広がり、使いやすくなります。
乳化剤は界面活性剤
乳化剤は、主に界面活性剤として知られています。これは、水と油のような混ざりにくい物質を混合する際に使われる物質であり、化学的には両方の性質を持つことができる特殊な構造を持っています。
市販のお菓子や食べ物の原材料にもかなり多くのものに乳化剤が使用されているということは…普段から界面活性剤を食べていることに!

え!乳化剤が界面活性剤だなんて知らなかった!お菓子や食べ物の他にも化粧品や日用品、あらゆるものに使われているから本当に注意したいね。
乳化剤の一般的な用途
ほとんどの食品、商品の原材料表示に一括表示で”乳化剤”と表記されているものは7つの目的で使用されています。
①乳化の目的
②色々な成分の分散をよくする目的
③起泡性の利用
④消泡目的
⑤型などから食品を外しやすくする離方目的
⑥デンプンが多い食品の品質改良目的
⑦タンパク質が多い食品の品質改良目的
引用:食品添加物用語の基礎知識
食品業界では、乳化剤は製品の質感や口当たりなど品質を向上、調整するのに使われます。
例えば、アイスクリームの緩やかな食感やケーキのふんわりとした食感を出すために使用されていたり、食パンに乳化剤が使用されているのは⑥のデンプンが多いため品質改良の目的として添加されています。
乳化剤が体に及ぼす危険性とは?
乳化剤が過剰に摂取されると、健康への悪影響を考慮する可能性があります。 特に、一部の乳化剤はアレルギー反応を考慮する場合があります。
乳化剤が健康に及ぼす影響や危険性
過剰な乳化剤の摂取は、消化器系に負担をかけてしまうため胃腸の不快感や消化不良の症状が現れる場合があります。特に、妊娠中や授乳中の女性は、消化器官に負担がかかり、消化不良や腹痛の原因になる場合があるため注意が必要です。
また乳化剤の一つである”大豆由来のレシチン”は大豆のアレルギー反応がでることがあり、皮膚炎や呼吸器症状などが出ることがあるので注意が必要です。普段子どもが食べるもの、お菓子にもぜひ注意して原材料表示を確認してあげましょう。
乳化剤によるアレルギー反応
特定の乳化剤に対する過敏症の症状は個人差がありますが、主の症状には発疹、かゆみ、目かすみ、呼吸器症状などがあります。 アレルギー反応が疑われる場合は、食品の見直しはもちろん、医師に相談することも大切です。
乳化剤を避ける方法
乳化剤が使用されているのかチェックするには、原材料が載っている食品ラベルの確認やオーガニック、無添加の食品を選択することによって乳化剤を避けることができます。
①食品ラベル、原材料表示を見る
食品や日用品には原材料、成分が記載されているので、乳化剤を含まないか食品の裏側を見てぜひ確認してみましょう。
②オーガニック、無添加食品の選択の重要性
加工食品よりもオーガニックや無添加の自然な食品を選ぶことで、添加物をそのものを避けられ、乳化剤の摂取も避けることができます。例えば、子どもが食べるお菓子を無添加のお菓子に変えたりするだけでもOK!少しずつできることから取り入れていきましょう。
③自家製調味料の活用
市販のドレッシングやソース類なども乳化剤が多く使用されています。自家製の調味料を作って料理の際に使ったりするのもおすすめです。オリーブオイルとレモン汁を混ぜて使うことで、”自家製の乳化剤”を作ることができます。酢やレモン汁、オリーブオイルを使って自分や家族好みの美味しいドレッシングや”自家製の乳化剤”を使用したソースなどを作るのも健康的な選択の一つになります。
乳化剤に関する一般的なメリット
乳化剤はすべて有害?
乳化剤がすべて有害であるという考えがありますが、これは100%ではありません。ただし、どの添加物もそうですが過剰な摂取は避けるべきと言えます。
安全な乳化剤の選択
乳化剤は体に良くない、のは大前提ですが中には、安全で適切に承認された乳化剤があります。 例えば、天然の乳化剤であるレシチンは、食品産業で広く使用されているされている安全な乳化剤となっています。

よく使われている代表的な安全な乳化剤=レシチンこれはぜひ覚えておこう!
乳化剤として使用されているもの
引用:食品添加物用語の基礎知識
代表的なものを記載しましたが、実は合成乳化剤にはさらに数えきれないほどの化学物質があるので多すぎて見当がつかないのが本当のところです。チューインガムにも乳化剤が使用されていますが、ガムベースで使用されていた場合の表示は”ガムベース”になっていて、原材料表示を見ても”乳化剤”と記載されていないものもあります。
家での調理や商品選びの具体的な方法
家での乳化剤の代替方法

- レモン汁
レモン汁は乳化効果があり、ドレッシングやソース作りに優れた代替品です。例えば、オリーブオイルとレモン汁を混ぜて使うことで、さっぱりとしたドレッシングが作れます。 - ナッツや種子
ナッツや種子には自然の乳化剤が含まれています。アーモンドバターやごまペーストを使って、クリーミーなソースを作ることができます。 - 卵黄
卵黄は天然の乳化剤です。自家製マヨネーズを作る際に卵黄を使うのはこのためです。
乳化剤フリーの商品の選択


基本的に以下3つを選択すると安心です。
- オーガニック(有機)食品
有機食品ブランドは通常、乳化剤を含まない製品を提供しています。自然な成分で作られた商品なので、乳化剤などの添加物を気にすることなく、安心して口にすることができます。 - 無農薬、無添加
無農薬、無添加の食品、商品も乳化剤などの添加物はなし。 - 健康志向の自然派ブランド
健康志向の食品ブランドは、乳化剤を使わない製品を提供する傾向があります。ラベルを確認して、乳化剤フリーの商品を選びましょう。
まとめ|乳化剤の選び方と健康的な摂取方法
乳化剤は食品や日用品、化粧品などさまざまなものに広く使われていますが、正しい選択と摂取方法を知ることで、健康的な生活を送ることができます。
方法 | ポイント |
---|---|
食品ラベル原材料の確認 | 原材料を確認して、乳化剤の有無を確認しましょう。 |
自然な食品の選択 | 加工食品よりも、自然形状で提供される食品を選びましょう。 |
乳化剤の代替品を活用 | レモン汁やナッツ、種子などを使って乳化させる方法を活用しましょう。 |
乳化剤フリーの製品を選ぶ | 有機食品や健康志向のブランドの製品を選ぶと乳化剤は避けられます。 |
以上の方法を活用することで、乳化剤の摂取量をコントロールし、健康的な生活を行うことができます。 食品ラベルの原材料の確認や自然な食品の選択が特に重要です。 健康志向のブランドを選ぶことや家での調理に関してもこれらのポイントを意識して健康を守りましょう。